「掘った芋いじるな(What time is it now?)」
「揚げ豆腐(I get off・・・)」
「カッパ亭(a cup of tea)」
日本人には、ネイティブの英語がこのように聞こえるのですね(笑)こんな風に耳で聞いた発音を日本語に言い換えて覚えやすくなったりしますよね。
確かにこれでアメリカの友達に通じたりします。一つのネタのような感じですが、実は一番の違いは発音そのものよりもイントネーションが大切なのです。
目次
1.英語に必要な3つのイントネーションとは?
そもそもイントネーションとはなんでしょうか?
基本的には声の高低や強弱の変化のことを言います。平叙文と疑問文を区別したり、話し手の感情や態度を表す機能もあるのです。 英語のイントネーションには基本的な型が3つあります。
- 上昇調・・・何かを質問する場合や依頼を求める場合などに使用
- 下降調・・・平叙文、特別疑問文(whatなどを用いる疑問文)などに使用
- 平坦調・・・断定をさけるような、あいまいなニュアンスを伝える場合に使用
なぜイントネーションが発音よりも大事なのか、その理由を5つご紹介したいと思います。
①英会話にはアクセント・リズム・イントネーションが大事
本を読んだり書いたりするだけなら『アクセント・リズム・イントネーション』というものは必要ありません。単語の意味と文のしくみ(いわゆる文法)がわかっていれば、読んだり、書けるようになります。
BUT! 『話す』となるとそうはいかないのが、英語なのです。伝わる英会話には『アクセント・リズム・イントネーション』が何よりも大事なのです。
これがはっきりしないと、たとえ英語の文章が完璧でも残念ですが相手には伝わりません。
②単語は発音が大切だが、英語のフレーズはイントネーションがものを言う
いくら単語の発音がきれいにできたとしても、イントネーションをわかっていないと意味は通じません。そればかりか意味を履き違えて取られてしまうこともあるのです。
逆にきれいな発音でなくても、イントネーションがきちんとしていれば意味は通じるものなのです。それくらい、イントネーションは大事なのです。
日本語は強弱のない平坦な言語ですが、英語は単語の強弱と長短がとても大切です。英語では、意味の中心となる単語は『強く・長く』言い、前置詞などの単語は『弱く・速く』言います。
そしてどの単語を上げて言うのか、下げていうのかがとても重要になります。 例えば日本語で「マクドナルド」を「マ・ク・ド・ナ・ル・ド」と一音ずつ間をあけて発音しても、意味はわかりますよね。しかし英語は、イントネーションの区切りが一つの塊としてとらえられるので、別々に発音すると意味を理解しにくくなってしまうのです。
③イントネーションを理解することで、リスニング力が身につく
イントネーションは文を塊としてとらえます。前置詞などの単語はほとんど聞き取れない感覚になります。
イントネーションに気をつけながら聞くことにより、文を塊として捉えられるので結果的にリスリング力があがるのです。
④同じような発音の単語の違いもわかりやすくなる
『 right・light』や『thirteen・thirty』など、日本人にはなかなか区別のつかない単語の違いも理解できるようになります。
⑤英語が早く読めるようになる
正しい文章の区切りが理解できるようになるため、結果的に文章を読む場合にも意味がとらえやすくなり、英語が速く読めるようになるのです。
2.イントネーション力を鍛えるための学習法
最後にイントネーションの訓練におすすめの勉強法をご紹介いたします。
DVDなどで映画やドラマなどの短いセリフをそのまま真似ることが一番です。映画やドラマには映像があるので、そのときの状況や感情などが理解しやすくインプットにもつながります。
- ひたすら覚えたいセリフを聞く ( イントネーションを覚える )
- セリフを真似する ( スピードやリズム、メロディをそのまま真似る)
これを繰り返すことによって、少しづつイントネーションやフレーズが身につきます。話すのも楽しくなりセリフを聞くことにより、リスニング力もあがるので勉強が楽しくなるはずです。 何よりも自分の好きな映画をみつけてチャレンジしてみてください。(初心者の方はディズニー映画オススメです!)
また、自分の発音を録音して聞いてみるといいですよ!最初はとっても嫌になると思います(笑) が、自分のくせなどがわかるので是非やってみてください!
まとめ
伝わる英会話には単語自体の発音力よりも『アクセント・リズム・イントネーション』が重要。イントネーションを理解し実践することで、文を塊として捉えられるようになり、リスニング力が身につき結果的に英語が早く読めるようになる。
<おまけの名言>
「If at first you don’t succeed, try, try again」 by W.E.Hickson
「最初はうまくいかなくても、何度もやってごらん」 by W.E.ヒクソン (イギリスの聖歌隊指揮者)