私たちは、気付かない間に、中学高校の英語教育を受ける中で、英会話を話すために大切なものを失っています。そして、英会話の上達を妨げる、ある種の「症状」を抱えてしまうのです。
私は、この症状を「欲しがり屋さん症候群」と呼んでいます。どういう事かと言うと、既に、日常英会話をこなすのには十分な知識があるにも関わらず、「もっともっと知識を下さい」と知識を追い求めてしまうのです。
しかし、これは英語に関わらず、仕事でも趣味でも何でもそうなのですが、知識は実践してこそ初めて意味があります。英会話で言うと、これだけ多くの日本人がどれだけ英語を勉強しても話せるようにならないのは、「実践」が欠けているからです。
そこで今日は、あなたが吸収する英語の知識の量(インプット)と知識の実践(アウトプット)のバランスを上手く取って、英会話に必要なスキルをグングンと上達させる方法をお話します。
目次
1.グングン上達する英語学習法とは?
インプットとアウトプットをバランス良いグングン上達する英語学習法動画でお教えします。
要点をまとめると、まず自分だけの英語練習帳を作って、自分が使いたい単語や英語フレーズだけに限定して書き込みます。そして、ブログや日記などで、その英語フレーズの解説や、どんな時に使えるのかを書き記しておきます。
すると、その英語フレーズを使う状況や、発声する時の感情も合わせて記憶することができます。
こうやってあなた自身が作り上げる英単語集や英語フレーズ集は、市販のものよりも遥かに価値があります。それでは、『自分だけの英語練習帳学習法』の実践方法をお話しますね。
2.アウトプットに効果的な英語練習帳を作る5ステップ
この学習法の良いところは、最低限の時間で、英語フレーズ、英単語、発音が身につくことです。以下の5つのステップに沿って実践してみて下さい。
step①使い慣れている手帳やノートを用意する
まずは、あなたが使い慣れている手帳やノートを取り出して、次のようなレイアウトを作って下さい。
必要な項は以下です。
- 英語フレーズを書く欄
- いつ、その英語フレーズ を知ったか?
- どこで、その英語フレーズを知ったか?
- 詳細と気づき
ここまでは特に解説は必要ないと思うので、上の画像を例に真似して書いてみて下さいね。分からない単語があったら、それを調べて詳細や気づきの欄に書いておきましょう。
step②自分だけの英語フレーズや英単語を集める
ノートが出来たら、次は英語フレーズや英単語を集めて行きましょう。しかし、実際に英語を聞く機会は、中々ありませんよね。
そこで、私がやっていたのは、海外ドラマを見て集めることです。
海外ドラマを字幕ありで見て、気になる表現があったら、何度も聞いてどんどん英語練習帳に書き込んでいきました。海外ドラマは、実際に使う活きた英語フレーズばかりなので、これを実践すると、英語力はグングン伸びて行きます。
最近Yahooのニュースに載っていて知ったのですが、Hulu.jpというサービスは、月額980円で海外ドラマや映画の大半が見放題で、とても便利です。
英語練習でおすすめの王道海外ドラマですがFriendsは実際参考にもしました。ストーリーも面白いし、実際に使える日常的な英語フレーズばかり出てきますよ。
画像出典:Friends
『フレンズ』(Friends)は、アメリカ合衆国のNBCで1994年から2004年にかけて放送されたテレビドラマ。いわゆるジェネレーションX世代である「社会に出てもなかなか大人になれない」登場人物たちの、都会的なライフスタイル、友情や恋愛を、オフ・ビートなユーモアでコメディに仕立てあげている。(引用:Wikipedia)
step③Say it Post itでアウトプット
ここまでで英語のインプットは十分です。でも、インプットだけで終わらせてしまうと、実際の英会話のスキルはほとんど上達しません。そこで、効果的なのは、自分一人で自宅で出来るSay it Post it トレーニングです。
詳しいやり方は、「たった3日で簡単に英語脳が身につくSay it Post it トレーニング!」で解説しているので参考にして下さいね。
step④外で実践アウトプット
自分一人で出来るSai it Post it トレーニングで、覚えた英語フレーズを無意識に使えるようになったら、次は実際に外で試してみましょう。
あなたの周りに帰国子女や海外留学生がいれば、あなたが英語を練習していることを伝えて、積極的に英語を使って行きましょう。周りにそうした人がいない場合は、一緒に英語を練習している友人と実践することでも十分効果があります。
一緒にショッピングしたり、ランチしたりしてどんどん英語を使って行きましょう。
step⑤実際に使って通じなかったものを重点的に復習する
こうやって、外で実際に英語を使ってみると、通じたものと通じなかったものと出てくると思います。
そこで重要なのは、通じなかったものを重点的に練習していくことです。なので、練習帳の中で通じなかった英語フレーズには印を付けて、通じるようになるまで練習しましょう。そして、通じるようになったら印を消して下さい。
英語が通じない原因は、2つ考えられます。
- 英語フレーズを間違えている
- 発音を間違えている
英語練習帳の中に、「どこでその英語を知ったか?」を書いているはずなので、例えば海外ドラマから知ったものなら、後からいつで確認できますよね。
まとめ
『自分だけの英語帳学習法』は、私自身、今でもやっています。こうすることで、日本に住んでいても、英語力が全く衰えず、外国の友人からも、「アジア人は、母国に帰るとすぐに英語を忘れるのに、サトシは全然忘れないね!」と驚かれます。
初心者でも上級者でも、役に立つ方法だと、自信を持っておすすめします。
また、繰り返しですが、最後にもう一度お伝えしたいことがあります。
それは、学校の英語では、教えられたことだけを吸収すれば良いだけでした。しかし、その中には、実際の英会話には全く使わないような単語や文法ばかりで、英会話には繋がりません。
学校の英語教育と、英会話の練習は全くの別物です。
最初は限られた英語、偏った英語でも良いので、自分が使いたいと思うものから覚えて、実際に口に出すという練習をしていくようにして下さい。本当は、英会話を楽しめるようになるために、何年も猛勉強をする必要はありません。
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