英語には日本語のように、「〜して頂けますか?」とか「〜して下さいませんか?」のような敬語はありません。
しかし、だからと言って、いきなり初対面の人に、「〜しなさい」のように言っては失礼になりますよね。ですので敬語とまではいかなくとも丁寧な表現はいくつもあります。なので、中学校などでは、英語を学んでいるときに、相手に頼む表現はCan you 〜, Will you 〜 よりも Could you やWould you の方が丁寧と習いましたね。
では、Could you と Would you ではどちらが丁寧なのか?どんな時に、何を使ったら良いのか?と思ったことはありませんか?
そこで、今回は「相手にものを頼む言い方」の種類と、丁寧度合が一瞬で分かる丁寧度の順番を紹介します。
1.英語でものを頼むときの3つのルール
英語で何かを頼むときも、相手に失礼にならないように守っておくべき3つのルールがあります。それが、下記の3つです。
- 命令形を避ける(命令形は相手の意思を尊重しません。)
- 疑問形を使う(相手に選択肢を)
- 仮定法や助動詞を用い、自制を過去や進行形にする(間接的な表現に)
日本人英語学習者には、命令文にplease を付ければよいと誤解している人がいますが、pleaseを付けても命令文でしかないので、言われた人はあまりよい気持ちがしません。
2.相手にものを頼む時丁寧度順に紹介
例として「電話して」と言いたい時の英語フレーズ7つを用意しました。まずは、自分なりに、丁寧度の低い順番に直してみましょう。
問題:「電話して」をより丁寧語だと思う順に並べましょう
- A. I was wondering if you could call me.
- B. Please call me.
- C. Could you call me?
- D. Would you call me?
- E. Can you call me?
- F. Will you call me?
- G. I wonder if you could call me.
A〜Gを丁寧順に並べてみていきましょう。回答は次項です。
回答:丁寧度が低い順から解説
さて、回答です。丁寧度が低い順から紹介します。
丁寧度1:Please call me.
→Please をつけても、命令形にはかわりがありません。
丁寧度2:Will you call me?
→疑問文という事で、命令形よりは丁寧です。
丁寧度3:Can you call me?
→相手の意思を聞くWillより身体的能力を聞くCan の方が丁寧です。
丁寧度4:Would you call me?
→2の時制を過去形にしたことでより間接的になり丁寧です。
丁寧度5:Could you call me?
→3の時制を過去形にしたことでより間接的になり丁寧です。
丁寧度6:I wonder if you could call me.
→仮定法により間接的で丁寧度がさらに高まります。
丁寧度7:I was wondering if you could call me.
→過去進行形により、6.よりさらに丁寧度が高いです。
まとめ
相手にものを頼む言い方がマスターできたのではないでしょうか?
さて、使い方ですが、友達に対しては、★3.
初対面や目上の人に対しては、★5.
特に人間関係に配慮しなくてはならない場面では、★6.や★7.
を使いましょう。是非、参考にしてみてください。
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