英会話がすぐに上達できる人には10個の共通点があります。
これは『日本でいちばん親切な英語学習法』の著者アリスン・デバインさんが発見した特徴です。
英語学習に努力しているのに思うように伸びなくなったは経験ありませんか?
そんな時はあなたの学習姿勢や、自分の性格考え方が足を引っ張っているのかもしれないので、英語に向き合うのをやめて、自分自身に向き合ってみましょう。
「上達できる人の10個の特徴」は英会話に限らず、成長したい出来ないことをできるようにしたいと思った時どうしたら良いのかのヒントになります。
あらゆる伸び悩みを突破するきっかけをつかんでくださいね。
目次
1.自分からすすんで正確に推測しようとする人
あなたは正確な英会話や一語一句の正確な聞き取りにこだわりすぎていませんか?
日本の英語教育はテストの点数で評価するので、ほんの少しのミスや間違いがあると減点されてしまします。その結果、英会話に正確さを求めて消極的になってしまうことがあります。
The good language learner is a willing and accurate guesser.
英語がすぐにできるようになる人は、文章を読んだり相手の話を聞いている時に少しぐらい分からない表現があっても「分からない!」と諦めることはしません。
その時の文脈や状況、相手の表情や声の調子ジェスチャーから、今の知識だけでその意味を推測しようとします。
英会話には完璧な知識は必要ない、積極的に推測していきましょう。
2.コミュニケーションに対する高い意欲と学ぶ気持ちを持っている人
あなたには英語学習を支えるモチベーションがあり、意欲的に行動できていますか?
The good language learner has a strong drive to
communicate or to learn from a communication.
語学の習得に限らず何事においても強い意欲を持つことは成功への近道です。そして「英語が出来たらカッコいい」とか「友達に自慢できる」などでもいいのです、心から達成したいと思う明確な目標のある人は意欲が高いのです。
肝心なのはその目標を目指してどれだけ行動できるかなのです。
なりたい自分を目指して未熟な英語でもいいから、外国人と積極的にコミュニケーションを取ろうとする人、または他の人々が行っているコミュニケーション(他人同士の会話、テレビ、セミナーなど)から意欲的に学ぼうとする人は当然上達が早いのです。
3.後ろ向きに考えない人
あなたは「うまく言えなかったり間違えたりしたらいやだな」などと後ろ向きになっていませんか?
The good language learner is often not inhibited.
英語は他人とコミュニケーションをとるためのものです。相手と話してもいないのに後ろ向きになっていては、なかなか話せるようにはなりません。
そしてほとんどの場合、この不安は練習によって解決します。
「間違えたら恥ずかしい」という不安を持っているなら、その不安がなくなるまで徹底的に練習しましょう。例えば、1日5分の練習でも、1年続ければ1825分(30時間!)になります。うじうじ悩むより前向きに学習しましょう。
4.常に改善しようと心がけている人
あなたは学校で学んだ英語に固執し過ぎていませんか?教科書や参考書から離れて学ぶ機会をつくっていますか?
また、分からない時は分かるまで聞くことができますか?
The good language leaner is prepared to attend to form.
英会話が上達したいと思っている人は成長のチャンスを逃しません。
机にかじりつくより、本当に英語を話せる人の言葉に注目したほうがより上達できると思いませんか?
例えば、英語を話せる人が使ったフレーズをすぐに真似したり、覚えたばかりの文法を実際に使ってみたりします。そして、分からない時は何度も聞いてみるのです。聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥です。
5.よく復習する人
あなたは一回聞いたり試してみただけで分かったつもりになって満足していませんか?
The good language learner reviews.
英語に限らず「物事を理解する」とは頭で分かったつもりではなく、身体に染み付いた状態のことを言います。その状態になって初めて無意識の状態で英語を使えるようになります。
そしてそのためには復習は欠かせません。
「復習は面倒くさい」と思う人も多いでしょう。でも電車を待っている時や誰かを待っている時などの、ちょっとした空き時間に知ったばかりのフレーズを何度も言ってみたりしてはどうでしょうか。
それだけで、語学は少しずつ身体に染み付いて行きますよ。
6.積極的に練習の機会を探したり作ろうとする人
あなたは、英語を話す機会がないことを理由に英語から逃げていませんか?
The good language learner seeks out and
makes practice opportunities.
日本人は英語を話す機会がないから英会話ができないとよく言われますが、英語を話す機会を作る努力をしていないだけかもしれませんよ。
身近にそうした場所や機会がないのであれば、自分で英語を練習できる環境を作り出したり探したりする努力をしすればよいのです。
方法はいくらでもあります。例えば、自分一人でテレビの英語番組を見ながら練習することもできますし、一緒に英語を学んでいる仲の良い友達と決まりを作って英語だけで話してみてはどうでしょう。
7.自分や他人がしゃべっている英語を記録する人
あなたは、自分が実際に話して通じたフレーズや単語、使いたいフレーズなどをメモしていますか?
he good language learner monitors
his own speech and the speech of others.
メモ上手は上達上手なのです。メモしておけば次回似たような場面で忘れることなくまた同じ言葉を使えるようになります。
失敗してしまった言葉も記録します。あなたの英語が通じなかったら、そこには「間違った英語だった」とか「わかりづらい表現だった」など必ず理由があります。その場で相手に聞いて教えてもらうか、後で適当な言い方を探します。
また他人同士の会話で初めて聞いたものがあれば必ず記録しておきましょう。
その際発音も確認しましょう。今はiPhoneなどで、自分の発音を簡単に録音することができますね。そうすると、ネィブと自分の発音を比べることができますから、飛躍的に上達します。
メモって確かめて思い出して実践して積み重ねていく。上達の好循環が生まれます。
8.「意味合い」に注意を払える人
あなたは英会話で知らない単語を聞いた途端に理解をあきらめてしまっていませんか?
The good language learner attends to meaning.
上達が早い人は話の文脈からその「意味合い」を理解しようと集中します。
たとえば、”It’s raining cats and dogs!”という文をはじめて耳にしたとします。この場合、raining の意味は分かりますよね。同じくcatsとdogsの意味もわかります。しかし、この3つの単語を文にするとどういう意味になるのかわかりません。
でも、その時に窓の外を見れば、土砂降りの雨だったとします。すると、”It’s raining cats and dogs!”は、「土砂降りの雨」という意味であることがわかります。
同様に、運転中路肩に車を止めて困っている人を見つけたとします。すると相手はあなたに”Could you help me jack it up?”とジェスチャーを交えて頼んできました。jack it upというフレーズの意味が分からないとしても、状況から、相手はあなたに、車をジャッキで上げる(起こす)ことを頼んでいることが分かりますよね。
一つ一つの単語や文法の意味に固執していてもあまり意味はありません。それよりも、全体の状況や文脈から相手が伝えたい言葉の「意味合い」に注意を払いましょう。
この能力は必ず誰にでもあります。あとはその能力を効果的な学習で引き出すだけです。
9.英語で考えようとする人
あなたは日本語で考えてからそれを英語に置き換えて話そうとしていませんか?
日本語を先行させてしまうと「(いただきます)や(お先に失礼します)は英語でなんと言うんだろう?」というような細かい点に足を取られて、先へ進めなくなってしまいます。
The good language learner learns to think in the language.
思考に英語を先行させるには、知っている英語から実生活に取り込んで行くのがポイントです。
例えば、” a glass of water ” というフレーズを知っているとしたら、喉が渇いた時に頭の中で、「水を飲もう」ではなく、「” a glass of water “を飲もう」と考えましょう。このように知っている英語は片っ端から置き換えるようにして下さい。
やり慣れない時は、ちょっと恥ずかしいかもしれません。でも、これをやると驚くぐらいに英語がサラっと出てくるようになりますよ。
10.語学習得の際に感情面に注意を払える人
あなたは英語学習で壁にぶつかるたびに落ち込んだり、自分を弱い人間だと諦めてはいませんか?
The good language learner pays attention to affective aspects of language acquisition.
英語学習の際はやる気満々なときもあれば、英語なんてうんざり!という気持ちのときもあります。けっしてあなたが弱い人間だということではありません。誰もに波があるものなのです。英語力がグングン伸びる時もあれば、中々思うように伸びずに焦ってしまう時もあります。
うんざりだと感じたときには頑張りすぎないで、休んだっていいんです。休めばやる気はまた自然と湧いてきます。悪い時は、パニックになって諦めてしまわないことがいちばん大切です。そんな時は「今を乗り越えたら次はきっともっと良くなるんだ」と自分に言い聞かせてください。
間違いだらけでも落ち込まないで、間違いから学べることを探します。
実は、壁にぶつかって伸び悩んでいる状況の時こそ、人はもの凄い早さで成長しているのです。
まとめ
「英会話がすぐに上達できる人の10個の特徴」を見返してみると、英語に限らず仕事や勉強、スポーツなど物事をマスターするのにも必要な特徴だと分かります。
伸び悩みの壁にぶつかったら、英語から離れて自分を見つめ直しましょう。10個のうちのできそうなところから実践していけば英語学習に留まらずあなたの人生が積極的に開いていきそうですよ。