オンライン英会話ってどうなの?Zoomを使った英会話レッスンの特徴と評判

Zoom English conversation

昨今コロナ禍という事情もあり、在宅ワークも増えましたね。一時は学校もオンラインでの授業を実施した場合もありました。

録画を見るタイプのオンラインレッスンと違い、Zoomを使ったオンラインレッスンはリアルタイムレッスンなのが特徴ですよね。今回は英会話スクールに勤めている私が、実際の体験談を基にZoomによるオンラインレッスンを実際にする側、受ける側、レッスンを運営する立場から英会話をzoomでおこなうメリット・デメリットを解説していきます。


1.Zoom英会話とは

Zoom英会話とは、Zoomミーティングというアプリを通して複数人が同時にオンラインミーティングルームへ入室し、親である講師が英会話のレッスンを行うというものです。

Zoom English conversation

無料で手軽

基本的にZoomの使用自体は無料でできるため、携帯やタブレット、パソコンなどのデバイスとインターネット環境さえ整っていれば誰でも手軽に参加可能です。プライベートレッスンを押しているところもあれば、友達同士同時にグループで参加、という形態で運営している会社もあります。

※無料の場合は最長45分で自動的にルームが閉鎖されるなど縛りがあり、有料はそういった縛りがなくなります。

顔出し通話の普及に活躍

これまで、必然性がなかった顔出し通話が、ビジネス面でかなり普及しました。

自宅に居ながらリアルタイムでコミュニケーションをとれ、コロナウィルス感染のリスクを抑えられますし、マスクなしで話せるので講師の口元を見て発音を真似するということもできます。

企業側も教室維持費等が少なくて済むため、レッスン代も比較的安価であることが多いです。

これまで良い点ばかりを挙げてきましたが、個々人の考えや立場などからデメリットもあります。


2.zoom英会話は年齢によってはデメリットもある

結論から言うと、学習者の年齢と性格、環境によってZoom英会話レッスンを行うかどうか決めるのがおすすめです。

小学校低学年以下

小学校低学年以下のまだ集中力が続かない子供からすると、最初は緊張や新鮮さもあって真面目に取り組めるでしょうが、しっかりと一人でレッスンを受けるという行為は難しい場合が多いです。個人的にあまりおすすめしません。

小学校高学年以

小学校高学年以上であれば、オンライン英会話学習でも集中力を保つことができるかとおもいます。

一番のメリットは自宅に居ながらリアルタイムでコミュニケーションをとれる点です。コロナウィルス感染のリスクを抑えられますし、マスクなしで話す、講師の口元を見て発音を真似するということもできます。また、企業側も教室維持費等が少なくて済むため、レッスン代も比較的安価であることが多いです。


3.zoomをつかった英会話レッスンメリットデメリット

Zoomを使用した英会話のオンラインレッスンとは如何なるものか紐解いていこうと思います。

生徒のメリット

私自身、実際に生徒がどのようなアプローチで授業を受けているのか、社内デモンストレーションの一環で外国人講師のレッスンを数度受けました。業界他社の無料体験レッスンも受け、自社のサービスと比較したこともあります。

メリット

  • 自宅で比較的自由に時間を選んで受講可能
  • メモや録音、録画などができ復習しやすい
  • 対面レッスンより安価

メモですらタイピングで可能なので、本当にパソコン一台でレッスンが完結します。

デメリット

  • 相手の顔がアップで表示されるためプレッシャーを感じてしまう
  • 若干のタイムラグもあり、コミュニケーションがずれることがある
  • 静かな環境を整えることが難しいと支障もある

個人的な感想ですが、相手の顔がスクリーンの1/3程度の大きさで見えるため、若干圧を感じました。

1秒弱ほどですが、どうしてもタイムラグは生じてしまいます。対面での会話ではないため間が取りにくく、会話のキャッチボールがうまくいかないということも時々ありました。

講師のメリット・デメリット

実際に私は、Zoomを用いて複数人の小中学生・高校生に英検対策を教えた経験がありその時の経験から解説していきます。

メリット

  • 生徒がうるさくて授業が崩壊するということは起こりづらい
  • 講師生徒共に、快適な環境で取り組める
  • スクリーンショットなどのオンラインならではの学習アプローチ

座席が存在しないため視力や背丈によって黒板が見えにくいといったことを気にする必要がありませんでした。板書を書き写させなくても、スクリーンショットや授業後に板書した内容をそのままpdfで送信することすらできたので、生徒がメモに必死で授業内容を聞いていない、ということもなかったと思います。

これらはオンラインレッスンの強みであると感じました。

デメリット

  • 講師との距離が遠いため、添削を受けにくい
  • 学習者が怠けやすい
  • 学習者が自分でプリント印刷や教材ダウンロードを事前にする必要がある

デメリットとしては、生徒の手元がまったく見えず、こちらの指示が届いているかわからない点です。手元が見えないため本当にメモを取っているのか、正しい解答を写せているのか、書き間違いはないか、などはこちらから一切見えません。授業を聞きながらスマートフォンでゲームをやっていても気づくことができません。

事前にダウンロードや印刷を指示した教材をしっかりと全員が持っているのか確認をすると、その場で慌てて準備をする生徒もいました。

保護者の方からすれば、それでは録画のレッスンと大差ないのではないかと不満の声が上がるかもしれません。

保護者の声

特に小学校低学年以下のお子様の保護者の方からいただいた不評の声をまとめてみました。

デメリット

「モニターを前に一定時間集中して授業を受けられるとは思えない」

「ボディランゲージがうまくできないと、子供はコミュニケーションをうまくできない」

「対面のレッスンより授業の質が下がる気がする」

「毎回指示された教材をプリンターで印刷するのは高い」

かなり不評でした。反面中学生以上のお子様の保護者方は、

メリット

「今まで不透明なところもあった授業内容を外から見られて新鮮だった」

「送り迎えしなくて良いから楽」

「家にいるとゲームばっかりで暇をしているから、少しでも家でやる何かを見つけてやれて良かった」

「子供が先生と直接メールでやりとりするから、わざわざ電話しなくても良くて楽できました」

と好意的な意見が多かったです。


4.対面レッスンの方が向いているタイプ

対面したレッスンは、低年齢の学習者や物理的距離の遠いコミュニケーションが苦手な人にはリアルな対面レッスンがおすすめです。講師やクラスメイトの関わりが、モチベーションの維持と向上に繋がるためです。


まとめ

オンラインで授業を受けるという行為に慣れていないと、適応するまでしばらくはかかるかもしれません。何を基準にしてオンラインZoom英会話を始めるべきか否か決めるには、以下の項目を念頭に考えてみると良いでしょう。

  • 自宅などに安定したネット回線、及びデバイスやヘッドセット等はあるか
  • 生活音や雑音などが入りにくい個室はあるか
  • 一定時間座って会話することができるほど、集中力がある年齢や性格か

コロナ禍で外出自粛が叫ばれる昨今、Zoom英会話は一つの学習形態として現在進行形で普及し、定着しつつあります。

一定以上の年齢であり、自宅に学習環境が整っているのであれば、新型コロナウィルスのリスクを回避した形で学べるオンラインレッスンも良いのではないでしょうか。この記事が、皆様の英語学習の一助になれば幸いです。